外国為替FX入門
外国為替証拠金取引とは
為替証拠金、通貨証拠金、外為証拠金、FXなど様々な呼び名があります。さらには外為保証金という言い方までありますが、早い話がみんな一緒です。外国為替証拠金取引は1998年の外為法改正に伴い誕生した新しい金融商品です。
FX取引とは、売り/買いの取引(往復の取引)のレートの差を収益源とする、差金決済(差額決済とも呼びます)方式の事を指します。買った値段(レート)より売った値段(レート)の方が高ければ、利益を手にできるということです。
そこにはさまざまな魅力とルール、また見え隠れするリスクが存在します。ここではFX取引の5つの魅力を紹介します。
FX取引の5つの魅力
1.24時間いつでも取引できます。
外国為替市場は世界最大の市場で、世界中がグローバルに連携しているおかげで、株式市場などと違って24時間取引を行うことが出来ます。サラリーマンのあなたは、仕事が終わって帰宅後に、じっくりPCに向かって世界を相手に取引して下さい。主婦のあなたは、家事の合間にちゃっかりおこずかい(大金!?)をGET!なんてことも!
こんな風に、自分のライフスタイルに合った時間に取引できるのがFXの魅力です。
2.少ない資金で大きな金額の取引ができます。
あなたがFX取引をする際に、取引会社に「証拠金」(担保のようなもの)を預けることで、その何倍かの金額を取引する「信用枠」をもらって取引します。10万円の証拠金で1万ドルの売買ができる、という例では、1ドル=120円とすると1万ドル=120万円ですから、10万円の担保で120万円分の取引が可能になります。
一方、値動きに対する損益は1万ドル分から享受できます。この比率(この例では12倍)がレバレッジと呼ばれるもので、この資金効率の高さはFX取引ならではの魅力です。
3.円高でも円安でも利益が狙えます。
外貨預金や外貨MMFは、手持ちの円貨を売って外貨を買うという方向の取引しか出来ません。即ち円安局面では利益が期待できますが、、外貨の価値が下がる局面(例:円高・ドル安)では為替差損が発生して元本割れとなってしまうことも珍しくありません。
FX取引では「売りから取引を始めたら買い戻して決済」または「買いから取引を始めて、売って決済」という風に、取引スタートの方向の反対売買を行うことで損益を確定するので(これを差金決済といいます)売りからでも買いからでも、すなわち円高局面・円安局面のどちらでも取引を始める事ができます。
4.スワップ金利=インカムゲイン
スワップ金利とはカンタンに言うと通貨間の金利調整のことです。FX取引は二種類の異なる通貨の交換(売買)ですから、あなたが買って持っている通貨の金利が対価の通貨よりも高ければ、2通貨間の金利調整の差額が受け取れるということです。為替の売買の差益をキャピタルゲイン、この金利スワップがインカムゲインということができます。
実際のところポンド円や豪ドル円などは、高いスワップ金利が魅力で多くの個人投資家に支持されています。また最近はアメリカドルの金利も上昇トレンドで、ドル円のスワップ金利も大変魅力的です。
5.手数料が安い
外貨預金は片道通常1ドルに付き1円の手数料がかかりますが、FX取引では1ドル5銭程度とコストの安さが特徴です。さらに最近は、取引会社の中でも手数料引き下げ競争が盛んになっているようです。「安かろう悪かろう」では困りますが、コストは会社選びの大きなポイントですね。